ディスクシステム資料



◆ファミマガディスクの歴史


ディスクシステム後期から末期にかけて、 ゲームのアイデアを一般公募して作成・販売されたゲームシリーズがありました。

ファミコン専門誌『ファミリーコンピュータMagazine』の100号記念の企画のひとつとしてスタートした これら『ファミマガDisk』シリーズは、最終的に全部で6タイトルが誕生しました。
discじゃなくdiskなトコロがポイント(何が



ファミコンソフトにもユーザーから何らかのアイデアを募ったゲームはいろいろ存在していますが、 ゲームのシステム (原案) そのものを募集したのは、このファミマガディスクシリーズだけかもしれません。

さらにファミマガディスクの中には、発売後にプレイヤーのスコアを競うコンテストまで開催されたものまでありました。 ゲームの出発点 (企画段階) から販売後のコンテストまで、とことんユーザーと関わりあったシリーズですね。
でもどうせなら、各種コンテストの開催はディスクファックスを使って欲しかった…!
わずか5本 (※) の青ディスクが泣いているぞ! (※…青色でも Disk Fax と関わりのなかったリサの妖精伝説は除く)
いや任天堂のコンテストじゃなくファミマガ (徳間書店) のコンテストだから無茶か…

そんなファミマガディスクの歴史を、当時のファミマガの記事を基にして主に時系列に従って紹介していきます。

※スペースの都合上、各写真は縮小表示をしています。
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◆ファミマガDisk Vol.1 香港
1990/3/23 パッケージ版発売  2980円(税別)
1990/4/6 書き換え販売開始  500円(税込)



ファミマガディスクの第一弾は、ファミマガ100号記念として発売されたソフトです。 この第一弾のみ、店頭パッケージとディスクライターによる書き換えの両方で販売されました。
さらにファミマガ誌上での通信販売までされました。通販は限定5000本。

ファミマガと同じ徳間書店から発売されていた『MSX・FAN』というMSX専門誌があります。
この雑誌の読者プログラム投稿コーナー『ファンダム』に投稿されたソフト『香港』を、 ファミコンディスクシステム用ソフトとしてアレンジ移植したものが この『ファミマガディスクvol.1 香港』です。
投稿者 (原案者) は 西山 鯛介(TAI) さん。

ゲームのジャンルはパズル。積まれた麻雀パイを崩れないように「東南西北白発中」の順番に取っていく というもの。
ヒント機能や1手前に戻るバックコマンドが用意されていて、苦手な人でも遊びやすくなっています。
さらにステージを自作できるコンストラクションモードまで搭載。

MSX専門誌『MSX・FAN』1988年3月号。
ちなみに次作パニックスペースの元となったゲームもこの号に掲載されている。



◆第1回ファミマガDisk大賞

ファミマガ1990年4月6日号で、香港の発表と同時に行われた、ファミマガ100号記念企画のひとつです。

ファミマガDisk大賞とは、ディスクシステムのゲームのアイデアを一般公募するというものでした。
大賞は賞金50万円と記念品。そしてゲームへのアイデアの採用。 製品化後はアイデア料が支払われる予定で、金額はパッケージ販売は定価の1%、書き換えは2%の金額。 (ただし先に挙げたように、実際のところパッケージ化されたタイトルは 最初の香港のみで、後の作品はすべて書き換え販売のみでした)
なお大賞は1名ではなく、複数人が予定されていました。 商品化するため良いアイデアが複数出た場合は採用も複数になるためとのことで。
ほか佳作が10名予定で、賞金5万円と記念品。

募集していた“アイデア”というのはゲームの「システム」としてのアイデア、つまり新しいルールの募集であり、 RPGのシナリオだったりスーパーマリオの新コースみたいなものだったり、といった既存ゲームの延長線上の作品は求めていなかったようです。

しかし実際の所、応募された作品の大半はテトリスとよく似た内容だったり 既に他のゲームで採用されているゲームルールの流用だったりと、 既存のゲームの二番煎じが多かったようです。 この頃は既に何百本ものファミコンソフトが世に出回り、さまざまなジャンルのゲームが存在していました。 そんな中、新たな作品を作り出すというのはやはり難しかったのでしょうね。 そもそもゲーム好きユーザーなら何らかのゲームの影響は受けているはずですし。
またこの頃、世間はRPGブームだったということもあってか、 RPGのシナリオも多数送られてきたそうです。
(時期はドラクエ4発売後〜FF3の発売直前の頃)

逆に、アイデアは光るものがあったものの、そもそもファミコン(ディスクシステム)では到底実現不可能なものもあったそうで、 後の募集ではディスクシステムのスペックを示して現実的な内容のものを求めたほど。

そんな状況でも勿論優れたアイデア作品はあったようで、 ファミマガ1990年5月11日号と6月8日号の中間発表を経て、 7月6日号で大賞が発表されました。

ファミマガ1990年5月11日号。中間発表と応募要件の再告知。
応募の大半がテトリスの亜流だったらしい。


ファミマガ1990年6月8日号。 中間発表2回目。
アイデアはいいが技術面で実現が難しいと挙げられた作品。 応募アイデアを実現するための製作サイドのアイデアにも期待したかった。 「鈴の鳴る木」が面白そう。


結果発表

ファミマガ1990年7月6日号で発表。応募総数は6172通。
大賞に輝いたのは、オールワンクロックス。 どちらも後に製品化されています。

入賞が10作品。当初佳作としていた名称を入賞に改めたようです。
その他、新たに特別賞が設けられ、4作品が選ばれました。こちらは通好みのような独創的なアイデア作品が多い印象。
 
※大賞の2作品は後のそれぞれのコーナーで取り上げますのでここでは割愛。
※このページの冒頭でも述べましたが、写真が見辛い場合は拡大してご覧ください。ブラウザがIEの場合はキーボードの “[Ctrl]+[+]” 操作で拡大できます。




◆第2回ファミマガDisk大賞

募集はファミマガ21号 (1990年11月2日号)。
前回の大賞作品であるオールワンとクロックスがまだゲーム化されないうちに… というよりファミマガディスク第2弾すら発売される前でした。 半年に一度くらいの割合で募集したいと第1回の結果発表の最後に記載されていましたし、 アイデア募集→ゲーム発売→次の募集、では間が空きすぎるからでしょうか。
ちなみに当初、第2回大賞の募集はファミマガ1990年19号 (10月5日号) で行う予定とされていました)でしたが、 実際の募集要項が掲載されたのは最初に挙げたように21号 (1990年11月2日号) でした。

大賞は今回も賞金50万円と記念品。入賞は5万円と記念品、特別賞が記念品と粗品。
大賞作品はファミマガディスク第5弾としてゲーム化される予定。 さらに入賞の場合でもゲーム化を検討するようです。
なおいずれの賞も受賞者数は特定せず、優れた作品が複数あれば大量受賞もありうるとのこと。

ゲーム化した後は、アイデア料も支払われます。ただし今回は前回とは逆で、パッケージ販売では2%、書き換え販売では1%。


この第2回の募集要綱では応募の仕方が前回よりも丁寧に説明されています。 一言でいえば「実現可能なアイデアを、分りやすく丁寧に書いてね」。 前回の応募の仕方自体もいろいろだったようです。 到底実現不可能なことが書いてあったり、それどころか内容そのものが解らなかったり、そもそも字が読めなかったり。



結果発表

結果発表は1991年2月8日号。ファミマガディスク3作目の発売間近の頃でした。応募総数は3427通。
しかし今回は大賞なし。 演出は練られているがいるが、肝心のアイデアに前回ほど光るものがなかったということです。
前回は実現不可能な突飛なものも含めて尖った作品が多かったが、 今回は綺麗にまとまっているものの斬新さ・面白さに欠ける、というようなことみたいです。 募集要項の注意書きに忠実過ぎたのかな?

本誌には大賞不在の代わりに、入賞11作品の絵コンテが掲載されています。 読んでいると面白そうなものがいくつも。 …「ク○ゲー」などと揶揄されるような品質の市販ゲームよりもずっと良さそう。
お蔵入りにするにはもったいないなあ。MSXのプログラム集みたいに 入賞作品集、とかいって出してくれると嬉しいのに。
…いえ「ゲームとして作る」のがものすごく大変でしょうから、さすがに無理でしょうけれども。
(MAXの投稿作品はユーザー側が直接ゲームプログラムをしていますが、ファミマガディスクはあくまで紙上のアイデア。 ユーザー側が直接ゲームをプログラムするわけじゃありません)







◆ファミマガDisk Vol.2 パニックスペース
1990/10/19 書き換え販売開始  500円(税込)

第一弾の香港の発売後から2回ものコンテストを挟んで登場した、ファミマガディスク第二弾。
こちらのパニックスペースより、ファミマガディスクシリーズはすべて書き換え販売のみです。パッケージ販売はありませんでした。

ゲームの内容は、レーザー光を斜めの鏡で反射させてゴールまで導くというパズルゲーム。
このゲームのアイデアは、今じゃいくつものRPG内のミニゲームとして収録されていますね。

このゲームの原案者は 峠 恒司たお こうじ さん。
峠さんのホームページTaorin Softの記載によれば、 元は雑誌プログラムポシェット 1985年No.6に投稿・掲載された、東芝パソコン パソピア7 用のゲーム「レーザーパズル」が パニックスペースの原案になったそうです。
これを後にMSX用として移植し、MSX専門誌『MSX・FAN』へ投稿。そして同誌の1988年3月号に掲載され、 後のパニックスペースへと繋がっていったようです。

MSX・FAN 1988年3月号に掲載された、読者投稿プログラムのコーナー。


こちらのパニックスペースは、 ファミマガの1990年10月19日号にて「最短ステップ・コンテスト」が開催されました。 パズルモードにて、収録されている全50面をクリアするのにかかった総合最短手数を競うものです。
応募期間は1990年10月19〜11月26日の約1ヶ月ちょっと。じっくり考える必要のあるパズルゲームの応募としては期間が短めでしょうか。

コンテストの結果は1991年2月8日号で発表されました。ちなみに第2回ファミマガDisk大賞の発表と同じ号です。
優勝は6317手数。
ただし優勝ではなかった応募者でも、個別のパズル面ごとに見ると優勝者を上回る最短手順でクリアしたものがいろいろあったようです。 応募者全体で各面の最短手順を拾っていくと、5835手順になるそうです。

◆ファミマガDisk Vol.3 オールワン
1991/2/22 書き換え販売開始  500円(税込)

第1回ファミマガDisk大賞で、大賞に選ばれた作品は2つ。 そのうちの一つが、こちらのオールワン。原案者は 片石 悟 さん。
選考サイドでMSX2で実際に遊べる程度のゲームを作成して遊んでみて決めたのことです。 右の写真内のシンプルなゲーム画面がそのMSX2版なのでしょう。

ゲームのジャンルは前2作と同様にパズル。ただし一言にパズルと言っても、みなさんご存じの通り パズルというゲームの内容は多岐に渡ります。
こちらのオールワンは、画面上にちらばったサイコロを転がしていき、すべての目を「1」にすればクリアとなるゲームです。
このゲームの特徴は、動かす対象がサイコロであるということ。 一見倉庫番のようですが、倉庫番のようにただ平面上をスライドするだけのゲームではなく、サイコロなので動かす (転がす) たびに目が変化するため、 立体的に考える必要があるのが難しい。
どこをどう動かせば1の目が出るのか、慣れるまでは大変。

この三次元的な難しさをカバーするためでしょう、基本は上からの見下ろし視点ですが、正面視点のウィンドウも同時に表示されており 立方体の構造を把握しやすくなるような工夫がされていました。


第1回ファミマガDisk大賞の結果発表より。

このオールワンでも前回のパニックスペースに引き続きコンテストが開催されました。
こちらも最短手順を競うものですが、前回と違うのは「早解きコンテスト」となったこと。 応募した日が遅いほど手順にペナルティが付くというルールが追加されました。

応募期間は2月22日〜3月22日までの1ヶ月間で、開始日である2月22日から1日経過するごとに2手づつ追加されていく仕組み。 締切日に応募すると自分の結果に56手も追加されてしまうことに。

優勝者は発売(書換開始)の2日後に応募した方で、ペナルティを含めて1347ステップでした。
優勝者には純金製の賞状が進呈されたそうです。 パニックスペースのときのものと同じでしょうか。

コンテストの内容。


◆ディスくんゲーム大賞

第3回となる、ファミマガDiskのゲームアイデアの募集大賞。 タイトルが「ファミマガDisk大賞」から変更され、ディスくんの名前になりました。 募集要項の発表はファミマガ1991年4月19日号。ファミマガディスクの4作目であるクロックスの発売直前です。

今回、募集内容に初めてテーマが指定されました。ディスクシステムのイメージキャラクターである ディスくんを主人公にする、というのが指定ルール。それ以外はこれまで通り自由。

なお募集に際してこれまでのノウハウが蓄積されたのか、 ファミコン (ディスクシステム) のハードウェアの限界や各ゲームジャンルごとにどういったものが求められているのか、 といったヒントが募集要項に丁寧に書かれています。


さて、この第三回の募集大賞の応募総数は1736通でした。
より丁寧に作品の内容を知りたかったためなのか、今回の審査は2度に分けて行われました。 まずは一次審査を行い、通過した若干名が二次審査に進みます。

一次審査の結果はファミマガ1991年7月19日号に掲載されました。 審査に通ったのは8作品。これらの作者には より内容を煮詰めた企画書を再度作ってもらい、それを用いて二次審査を行ったようです。

二次審査の結果=大賞はファミマガ1991年9月20日号 (No.18) に掲載されました。 このコンテストの結果、選ばれた作品がファミマガディスクの最後となる 第6弾のじゃんけんディスク城です。
なお同号には、大賞は逃したものの入賞を果たした7作品の概要も掲載されています。





◆ファミマガDisk Vol.4 クロックス
1991/4/19 書き換え販売開始  500円(税込)

オールワンと同じく、第1回ファミマガDisk大賞から誕生したソフトの第二弾。原案者は 村田修一 さん。

ゲームのジャンルはテトリスやDr.マリオ、そしてぷよぷよなどでお馴染みの、アクション系パズルです。
(もっとも、ぷよぷよはまだ登場前ですが)
アクションパズルというとゲーム内容の幅が広がって分かりにくいからか、ゲーム内容を絞って落ち物パズルと表現することもあるようです。

さて、そのテトリスのようにブロックが落ちてくるパズルゲームですが、 今作で落ちてくるブロックは時計 (クロック)。 これらの時計は1時・3時・5時・6時の時間を指しており、これらの針と針の向きを合わせて輪を作ることで 時計を消滅させるのが基本。
また落下中の時計は↓ボタンで落下速度を速めることができます。高速落下自体はこの手のパズルゲームではお馴染みですが、 他のパズルと違うのは、高速落下で下の積み上がっている時計にぶつかると、その時計を壊すことができるという斬新なルール。 輪を作って消すという仕組みがちょっと複雑で難しいためか、「ぶつけて壊す」という救済手段が採用されたのでしょう。
もっとも壊せる回数は決まっています (進行具合で回数は追加されていきます)し、 またぶつけても壊せないブロックも存在しています。

落ちものパズルとしては複雑ですが、これがまたハマる人はハマるようで、気が付いたら黙々と遊び続けてしまうという 噛めば噛むほど味が出てくる、なんとも中毒性の高いゲームです。

なおゲームモードは、延々とゲームオーバーになるまで遊び続けるモードAと、高いパズル性に富んだ全50ラウンドのクリアを目指すモードB、 二人対戦の計3モード。モードBは途中セーブが可能で、コンティニューで続きから遊べます。一気に50ラウンドクリアをしなくてもいいのが パズルとしては珍しい仕様かも。


ちなみに大賞選考の過程では、こちらもオールワンと同様にMSX2で実際に遊べる程度のゲームを作成して実際に遊んだとのこと。 右の写真の下側のゲーム画面がそれなんでしょうね。
…うん。MSX版が発売されていないのが残念ですよ。



さて、今作のコンテストはハイパープレイヤーコンテストと銘打たれ、5部門の募集が行われました。その中身は、

 1.ハイスコアを競う、スコア大賞。
 2.最大ループ個数の多さを競う、ループ大賞。
 3.最大連鎖数を競う、連鎖大賞。
 4.ハイスコアをプレイ時間で割った値の高さを競う、効率大賞。
 5.そしてモードBの全ステージをもっとも早い日でのクリア(ハガキの消印日)を競う、パズル大賞。

見事大賞に輝いた人には、クロックスクロックという世界に3個しかない置時計をプレゼントすると 募集要項(ファミマガ1991年No.9)に記されています。 …あれ? 大賞は5部門あるのだけれど…。

応募締め切りは5月24日必着。そしてコンテストの結果発表はファミマガNo.15の予定とされていましたが、 実際にはオール1やディスくんゲーム大賞と一緒にNo.18でまとめて発表されました。
クロックスのコンテストはちゃんと5部門それぞれの優勝者が発表されましたが、 果たして3個しかないという優勝記念品のクロックスクロックは5人全員が貰えたのでしょうか。気になるところです。
(なおクロックスクロックはファミマガには見本写真の掲載がなかったため、どういったものかは未確認です)




◆ファミマガDisk Vol.5 ぷよぷよ
1991/10/25 書き換え販売開始  600円(税込)

ファミマガディスクの中で、群を抜いて有名なソフトでしょう。 いや「ファミマガディスク」として有名なんじゃなく、「ぷよぷよ」という作品自体が有名ですよね。 アクション系パズルが好きな人なら多くの人が一度は遊んだことがあるんじゃないでしょうか。 それまでの落ちものパズルと言えばテトリス。この一人で黙々と遊ぶテトリスに対し、 対戦をメインに置くことで新たなユーザー層を獲得して大ヒットしたのがぷよぷよシリーズです 。

そんな有名なぷよぷよの出発点が、このファミマガディスクシリーズ。
ですが実はこのぷよぷよ、ユーザーからの募集作品ではありません。 本来は第2回ファミマガDisk大賞の大賞作品がここでゲーム化される予定だったようですが、 その結果は残念なことに大賞作品なし。このためなのか、メーカーの作品が第5作に採用されました。


制作は当時販売メーカーの下請けとしてゲーム開発を担当していたコンパイル。 開発中の『どーみのす』というゲームからシフトしてこの初代ぷよぷよが誕生したそうです。
恐らくは元々ファミマガディスクシリーズとは関係のない市販作品の予定だったところを、 先の経緯の理由で無理やりファミマガディスクシリーズとして組み込んだのかもしれませんね。
実際、ファミマガディスクとは何ら関係がないMSX2版が同時に発売されています。

またこの初代ぷよぷよは 対戦がメインとなる『ぷよぷよ通』(あるいはアーケード版のぷよぷよ1)よりもルールはシンプルで、 開発元コンパイルから発行された雑誌『ディスクステーション 1998年Vol.21』では「プロトタイプぷよ」と命名されています。


なおゲームの書き換え料金ですが、なんと500円ではなく、600円でした。
もっともこのぷよぷよだけが600円だったというわけではなく、実際には1991年8月以降に書き換えが開始されたソフトはすべて600円となりました。

ちなみに発売日が1日早まった珍しいソフト。 当初は10月26日に書き換え開始予定でしたが、発売1ヶ月前に迫ると25日に前倒しに。
それにしても、もしユーザー投稿作品が採用されていたら このぷよぷよは存在しなかった(あるいはMSX版だけで終わった、または当初のどーみのすとしてMSXで発売された)かもしれないと思うと感慨深いものがありますね。



ディスクステーション 1998年Vol.21 より。


◆ファミマガDisk Vol.6 じゃんけんディスク城
1991/10/25 書き換え販売開始  600円(税込)

ファミマガディスク最後のタイトルにして、 ディスクシステム全体として最後に発売されたソフトでもあります。
1991年4月19日号で募集されたディスくんゲーム大賞の大賞作品 (原案:中川正樹 さん) であり、 募集のルールの通り、ディスクシステムのイメージキャラクターであるディスくんが主人公です。 ディスクシステムの最後を飾るゲームとして この主人公はふさわしいものでしょう (?)

ゲームジャンルはファミマガディスクシリーズの例に漏れず、やっぱりパズル。 ただし今作はこれまでの純粋な一辺倒パズルではなく、いろんな要素が合わさった複合ジャンルとなっています。
ゲーム内容は、町で情報収集をしたりアイテムを買って装備を整えたりしてパズル面のダンジョンを攻略していく、 というストーリー仕立てのRPG風の要素が混じったものとなっています。

パズル面は倉庫番のような見た目です。
じゃんけんのグー・チョキ・パーのブロックを押して移動させ、 移動後に隣接したブロックに対してじゃんけんに勝っていればダメージを与え、消すことができます。 こうして道を作っていき、先へ進んでいくというものです。

一般的なパズルゲームと大きく違うのが、町で購入したアイテムの存在。
敵ブロックの耐久度を減らしたり、特定のブロックを消し去ったりと救済的な役割があり、 パズルが苦手な人でも先へ進みやすくなっています。


ちなみに、このゲームの発売からわずか数か月後、半年も経たずに店頭のディスクライターが撤去されてしまい 店頭でこのソフトを買うことはできなくなってしまいました。
任天堂の本社・支社などにディスクカードを持ち込めばゲームの書き換えは可能でしたが、 やはりお店で買えないという事実は大きかったようで、このソフトの販売数はかなり少ないようです。




おまけ。
ちなみにファミマガ100号記念の企画は3つありました。
香港の発売、ファミマガDisk大賞、そしてRPGの企画を募集するコンテスト。
このRPGの企画は、タイトル案やBGMなどゲームの素材にあたるものを数多く募集していました。
このコンテストを経て完成したのが、コナミから発売されたファミコンカセットのソフト『ラグランジュポイント』です。