1987年に発売されたディスクシステムソフト『光神話 パルテナの鏡』。 2012年、このソフトがNintendo 3DSのダウンロード専用ソフトとしてリメイクされました。 その名も『3Dクラシックス 光神話 パルテナの鏡』。 基本的なグラフィックと音楽はディスクシステム版と同じですが、 背景が追加され、3D(立体視)に対応したため、かなり豪華に感じます。 そして何といっても大きいのがシステムまわりの改善。 これによりディスクシステム版よりも遊びやすくなりました。 |
◆リメイクの本領はアレンジ操作モード
最初のプレイヤー名の登録場面で、 ディスクシステム版に近い操作性の「オリジナル」と 改良された操作性でゲームが楽しめる「アレンジ」が選択できます。 アレンジで変化する操作内容は… ・上を向いたままジャンプできる。 ・ジャンプ中、Aボタンを押していると落下がゆっくりに。 ・矢の使い勝手がかなり向上。 ・ピット君の動き方。慣性がほぼ無くなりプレイヤーの操作がダイレクトに反映されやすい。 というわけでアレンジ操作モードが便利なのですが、この他にも操作モードに関係なく、 アレンジ/オリジナル 共通でディスクシステム版から変更されているものも。 ・ゲーム全体に渡り、敵の動きがややゆっくりめです。なすび使いのナスビの速度もゆっくり。 ・砦や敵の巣で一度に出現する敵の数。ディスク版は8体、3DS版は7体。 ・ディスク版はジャンプして天井に頭をぶつけると、天井から離れるまで動きが止まります。 3DS版は天井に当たっている最中も止まらずそのまま横スベリします。遠くまでジャンプできるので、砦で敵を飛び越えるときに便利。 ・騒いている死神への攻撃。3DS版では攻撃しただけそのまま連続でダメージが入る。 ディスク版ではダメージが入るのは1発分のみ。 ・ステージ3-4のボス「パンドーラ」。3DS版では透明にならず、半透明状態になる。 柱の陰に敵が行かなくても、居場所がわかります。 ・シューティングステージの仕組みには目立つ変化があります。 3DS版は障害物である壁をすり抜けます。つまり壁はただの背景扱いになってしまいました。 ピット君の飛び方も異なります。ディスク版は天使の羽と同じ飛び方で、ジャンプボタンを押すと上昇、離すと下降。 一方、3DS版は上下に軽くフワフワ漂います。ただし軌道そのものはまっすぐ。ボタンを離しても勝手に下降はしません。 ボスにダメージを与えた時の点滅。ディスク版は全体が点滅しますが、3DS版は震動とともに目の部分だけが控えめに光ります。 そして倒した後、先に進む場面でちょっとだけ効果音あり。 …どうもシューティングステージは海外版に近い仕様のようです。 アレンジ操作モードの 矢の仕様と ピット君の動き方については、以下をご覧くださいませ。 ◆矢が扱いやすくなりました
具体的には砦がわかり易いです。 薄めの床の下から床上の敵に矢を撃った場合、ディスクシステム版は当たりませんが、アレンジ操作版では命中します。 ほか1-4のボス「ツインベロス」も、アレンジ操作版では、体の全体のどこに攻撃を当ててもダメージが入る印象があります。 ・「矢の速度が速く、攻撃する時間が短い」(3DS版説明書より) こんなこと書いてありますが、実はこれ、初期状態ではほとんど差はありません。 修行で授かるホーリーアロー (弓) を取り、矢の射程距離が伸びてから初めて差が出てきます。 ディスク版は2連射までで、画面から矢が消えるまで次の矢が撃てません。 一方アレンジ操作版にはそんな制限はありません。 ただし連射速度そのものはディスク版もアレンジ版も実はあまり変わらないので、1画面内に放てるのは3〜4発程度が限界。 ちなみに矢の速度は、実はディスク版のほうが少し速いのです。 ディスク版の連射は2発までなので、射程が長いのに速度が遅いと次に発射できるまでの隙が大きくなってしまいます。 このためなのか、ディスク版では射程が伸びると速度が上がります。 一方、説明書通りなのがシューティングステージ。 オリジナル操作モードでは弾の速度がやや遅めで連射間隔も長め。アレンジ操作モードでは連射も弾の速度も速いです。 ほか、操作モードに関係なく、ディスク版と3DS版では矢の飛び方に違いがあります。 ・上下画面スクロール面がわかり易いです。 ディスク版では画面スクロールに合わせて放った矢の位置が修正されます。 矢を放った後、すぐにジャンプして画面が上にスクロールすると、飛んでいる矢もそのまま上にずれます。 3DS版は画面の動きに関係なく、ちゃんと真っ直ぐに飛んでいきます。 ちなみに一列になって空を飛ぶ敵はディスク版と同じ。画面のスクロールに合わせて軌道修正します。 ◆ピット君の動き方の違い
が、これ、オリジナル操作モードとアレンジ操作モードとの違いのことです。 ディスクシステム版とアレンジ操作モードではジャンプや攻撃、歩き始めに関してはあまり差はありません。 むしろ違いは、左右移動ボタン入力後、指を離した時の動作。 ・ディスクシステム版は左右方向への横ジャンプに慣性が付きます。 横ジャンプ後、方向キーを離してもそのまま横方向に跳んでいき、着地後はその勢いで少し歩いてしまいます。 これは地面を歩いていても同じ。歩いている時に方向キーを離してもすぐに止まらず、少し歩いてしまいます。 ・3DS版のアレンジ操作モードはジャンプ後に方向キーを離すと横移動がゆっくり止まります。 また着地後、その場にピタッと止まります。 これは地上を歩くときも同じで、方向キーを離せばすぐ止まります。 ・そして3DS版のオリジナル操作モードですが、これまたディスク版とも異なります。 歩き出しはゆっくりです。 ジャンプについては、左右移動のボタンを離すと少し慣性が付きます。 ディスク版よりは少しブレーキがかかります。 そして着地時は滑って少し進んでしまいます。滑る距離はディスク版と同じくらい。 一方、地面を歩いている場合は、すぐ止まれます。 ★映像でも紹介しています (YouTube) |