ファミマガ1990年4月6日号で、香港の発表と同時に行われた、ファミマガ100号記念企画のひとつです。
ファミマガDisk大賞とは、ディスクシステムのゲームのアイデアを一般公募するというものでした。
大賞は賞金50万円と記念品。そしてゲームへのアイデアの採用。
製品化後はアイデア料が支払われる予定で、金額はパッケージ販売は定価の1%、書き換えは2%の金額。
(ただし先に挙げたように、実際のところパッケージ化されたタイトルは
最初の香港のみで、後の作品はすべて書き換え販売のみでした)
なお大賞は1名ではなく、複数人が予定されていました。
商品化するため良いアイデアが複数出た場合は採用も複数になるためとのことで。
ほか佳作が10名予定で、賞金5万円と記念品。
募集していた“アイデア”というのはゲームの「システム」としてのアイデア、
つまり新しいルールの募集であり、RPGのシナリオだったりスーパーマリオの新コースみたいなものだったり、
といった既存ゲームの延長線上の作品は求めていなかったようです。
しかし実際のところ、応募された作品の大半はテトリスとよく似た内容だったり
既に他のゲームで採用されているゲームルールの流用だったりと、
既存のゲームの二番煎じが多かったようです。
この頃は既に何百本ものファミコンソフトが世に出回り、さまざまなジャンルのゲームが存在していました。
そんな中、新たな作品を作り出すというのはやはり難しかったのでしょうね。
そもそもゲーム好きユーザーなら何らかのゲームの影響は受けているはずですし。
またこの頃、世間はRPGブームだったということもあってか、
RPGの「シナリオ」も多数送られてきたそうです。
(時期はドラクエ4発売後~FF3の発売直前の頃)
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ファミマガ1990年5月11日号。中間発表と応募要件の再告知。
応募の大半がテトリスの亜流だったらしい。

ファミマガ1990年6月8日号。
中間発表2回目。
アイデアはいいが技術面で実現が難しいと挙げられた作品。
応募アイデアを実現するための
製作サイドのアイデアにも期待したかった。
「鈴の鳴る木」が面白そう。
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