1987年から開始された、郵便局とその関連会社による宅配サービスハイテクゆうパック。
![]() これは特定のパソコンソフトを、郵便局に置いてあるカタログを通じて購入できるという通販システムで、 PCソフトを扱うお店が無い地方在住者(私のトコとか)にはありがたい仕組みでした。 購入の流れは、 1. 郵便局に設置されている (あるいは配達員が所持している) カタログを入手。 2. カタログ内のソフトから希望のものを選択して、付属の注文兼振込用紙に記入。 3. 郵便局 (簡易郵便局もOK) の窓口へ、振込用紙を提出し、現金で振り込む。 4. 約1週間後、ソフトが小包で自宅に届く。
このカタログ「パソコン・ソフト・カタログ」には 11社の当時の有名PCソフトメーカーが参加 (※全参入メーカー名は欄外参照)。 対象PCソフトはゲームの割合が多いものの、ビジネス用や教育用ソフトもラインナップされていました。
ところでこのソフトのラインナップ、例外がありました。 パソコン・ソフト・カタログと銘打ちながら、 実はごく一部ですがファミリーコンピュータディスクシステムのソフトも取り扱っていたのです。 それがこちらの三本。
いずれもサンソフトから発売された、 知能ゲームシリーズという銘打たれた教育系ゲームソフトのシリーズ三部作です。 ![]() 右の写真がカタログ内の該当そのページ。 カタログに掲載されている唯一のファミコンソフトです。 ゲームのタイトル名は、 アディアンの杖 スーパーボーイアラン 地底大陸オルドーラ サンソフトはハイテクゆうパックに参加した各社の中で 唯一ファミコンソフトを取り扱っているメーカーです。 …というより、取り扱いはファミコン関連だけで 逆にPCソフトを手掛けていたという話は確認できていません。 一応、PC関連企業(ハードウェアらしい)ということで このカタログに名を連ねたのかな? サンソフトはディスクでもカセットでもたくさんのソフトを発売していますが、 なぜか掲載されているのはこの教育ソフト三本だけ。
なお、このカタログの有効期限は1987年2月2日〜7月31日の間。 その後、対象ソフト・参入メーカーは8月に更新される予定となっています。 私はこの後のカタログを目にしたことがないので、どういったラインナップで 続いていったのかはわかりません。 ただ、少なくとも1990年ではまだハイテクゆうパックが継続していたということだけは判明。 PC雑誌ログインの1990年9月号に、トリニティグループのPCソフトがハイテクゆうパックで買えるようになった、という広告が掲載されています。 また同時期のコンパイルの広告にも、MSXソフト「ディスクステーション」のバックナンバーがハイテクゆうパックで買えると記されています。 というわけで1987年から始まったハイテクゆうパック。いきなり一回目のカタログでとん挫せず、 参入メーカーを入れ替え(もしくは追加し)ながら少なくとも無事に数年間はサービスが継続していたようです。 なおコンパイルの1991年夏ごろの「ディスクステーション」バックナンバーのお知らせ広告には ハイテクゆうパックの記載が消え、自社通販のお知らせのみに。 また同時期の他社のPCソフトのカタログや雑誌広告を眺めてみてもハイテクゆうパックに関する記載は一切なし。 なので1991年にはサービスが終了していたのかもしれません。 |
※…以下はハイテクゆうパックサービスの開始時に参入していた11社。 キャリーラボ、ハミングバードソフト、シンキング・ラビット、 T&Eソフト、クリスタルソフト、マイクロキャビン、ザイン・ソフト、 ボーステック、サン電子(サンソフト)、システムソフト、スペック。
ファミマガにも載っていた! ハイテクゆうパックの紹介記事 (1987年 No.4) 写真ご提供:オロチ さん ![]() パソコンソフトカタログに同梱された申し込み用紙……の記入方法説明。 パソコンソフトカタログの申し込み先である名義人名と口座番号は 予め印刷されている。 購入希望者はカタログに載っている商品名とその商品番号、そして自分の名前や住所などを記入し、 郵便局の窓口へ。 ![]() パソコン・ソフト・カタログより、T&Eソフトの一部。PC各種に加え、MSX版も併売。 …いやMSXもパソコンでしたね。 ![]() 同じくパソコン・ソフト・カタログより。 ついでに富士通のパソコンの広告。 さすがにコレはハイテクゆうパックでは買えません。単なる宣伝でした。
MSXマガジン1990年6月号に掲載されている、コンパイルの広告ページ。 MSXのディスクステーションがハイテクゆうパックで買える! ![]() 月刊ログイン 1990年9月号。 トリニティグループのPCソフトをハイテクゆうパックで取り扱っていたようです。 | ||||||