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X432R
DeSmuME 高解像度3D版



3Dグラフィックスを綺麗に表示する機能がすばらしい、DeSmuMEの派生版 DeSmuME X432R の個人的応援サイトです。yolky-nine氏(作者)に感謝!

(私は作者ではありません。X432Rの機能に感激した、いちユーザーです)

◆DeSmuME X432R 公式サイト
http://shikaver01.webcrow.jp/



◆ B. 快適に動作させるには? ◆



◆2015.1.26追記:

DeSmuME X432R 2015-01-18 にて、
下記[1][2][3]の動作テストを試したところ、いずれも5〜10fps程度の速度アップが確認できました!
また他のタイトルにて、2Dのみのシーンでも速度アップ。
以前よりも、全般に、軽くなってきている印象です!



シャギーの目立たない高画質な3DグラフィックをもたらしてくれるX432R。 だけど致命的な欠点がひとつ。

恐ろしく、重い。

X432Rの高画質化方法は、 DolpinやPPSSPP、PCSX2といった描画自体を高画質化するタイプのソフトと手段が異なり、 本来のDSの描画処理はそのまま内部的に行い、 その上から高画質化した3Dモデルを作りだして覆い被せて表現する、 というような珍しい処理を行っているようです(たぶん)。
さらに、そもそもX432RのベースとなっているDeSmuME自体が他のEMUよりも動作が重い。
そいういう事情からか、高画質化にはけっこうなスペックを要求されます。



動作速度の改善実験。
なお現実的にゲームを遊ぶときの環境、という意味合いもあり、 セキュリティソフトをはじめ各種常駐ソフトを起動させたまま行っています。
オフライン環境にしてセキュリティを切るなりすればさらに動作速度はアップするかもしれません?
2009〜2011年頃の、ミドルクラスの機材です。

Windows 7 SP1 32bit
Core i7 860 (2.8 GHz)
Geforce GTX 560 Ti


ちなみに、スペックが同じならば、64bit版のほうが速度が速いらしいです。(当方は未確認)

DeSmuME X432R 2014-08-17
1. OpenGL X3 2. OpenGL X3 + フレームスキップ9 3. OpenGL X3 + CPU emulation mode

写真は画面はDQ4のタイトル画面から。 囲ってあるFPS値が動作速度。これが60のときが本来の速度で、 値が小さいほど遅くなる。
実はこれ、かなり重いゲーム。同じくフル3Dの ニンテンドッグスやアイドルマスターよりもずっと重い。 おそらくは上下2画面両方に3Dを用いているためか。

なお、画像はレンダラーをOpenGLで試したときのものですが、 後に SoftRasterizer でも試してみたところ、 上記のPC構成の場合、5 FPS程度速度が低下するのものありました。



1. OpenGL X3 + アンチエイリアス
まずは高解像度設定。それ以外は初期状態のまま。
この場合は20程度で、通常の3分の1程度の動作速度。


2. OpenGL X3 + アンチエイリアス + Frame Skip 9
設定箇所は以下
[Config]→[Frame Skip]→[9]
スペック不足のときの対処法の常套手段である、フレームスキップ。 FPSが50近くまで改善し、本来の速度に近づいた。
このフレームスキップとは、描画のコマを端折る処理。 このため表示は速くなるものの、コマ落ちしたように動きが粗くなる。
今回はフレームスキップの数値は最大の[9]にしているが、値が小さいほど滑らかな動きになるため、 各自のPCスペックと相談して値を決めるとよいでしょう。
なお[Auto-minimize skipping]にチェックを入れたままにしておけば、 [9]にしていてもPCスペックが足りる場合、自動的にフレームスキップが適したものに緩和され、 コマ送り状態が改善します。



3. OpenGL X3 + アンチエイリアス + CPU emulation mode
設定は、
[Config]→[Emulation Setting]→[Use dynamic recompoler]にチェック。 Block Sizeは[100]
通常のDeSmuMeでは、劇的な速度改善効果が得られる項目。
内部的な処理方法自体を変更するモードのもよう。互換性を犠牲にして処理速度を優先。
ただし互換性を犠牲にするので、タイトルによって、プレイ途中にフリーズしたり、 そもそも最初から動作しなかったりと なかなかうまくいかない。
目当てのタイトルがうまく動作するなら、この項目を使うのもいいでしょう。
今回の速度は30FPSを超えるところまで回復。 もっとも根本的にスペックが不足しすぎているのか、実用的な速度とはまだ言えず。


なおCPU emulation mode と フレームスキップの両方を使えば、 多くのゲームタイトルで速度100%である60FPSに達しました。
もちろん[Auto-minimize skipping]にはチェックを入れたままにしておきます。 PC内部処理に余裕が出た時、フレームスキップが緩和されるのでコマ送り状態が改善します。


2013〜2014年の、ハイエンドクラスPC。

検証用の借り物。ミンナ オカネモチダネ…


Windows 7 SP1 64bit
Core i7 4790K (4.0 GHz)
Geforce GTX 780


1. OpenGL X3 2. OpenGL X3 + フレームスキップ9 3. OpenGL X3 + CPU emulation mode 4. SoftRasterizer X3

設定方法は上のi7 860のものと同じなので略。

OpenGL X3 の場合、特に速度アップの設定をしなくても、ほぼフルスピードに近い速度を達成。 DQ4よりも軽いNintenDogsほか多くのタイトルでは、常時60FPSを実現。
SoftRasterizer の場合は少し速度が落ちましたが、 CPU emulation mode やフレームスキップを使うことでフルスピードに。


高解像度が売りのX432Rを前にしてこんな事を言うのもなんだけど、 もしPCスペックが追いつかず、十分な速度が得られない場合であれば、
通常解像度 (OpenGL Old / OpenGL 3.2) のまま、アンチエイリアスだけを使うのも手です。
加えて、以下のフィルター処理も行えば、高解像度時とはまた違った綺麗さが得られます。
[View]->[Magnification]->[Filter]->[3xBRZ]

低解像度では、アンチエイリアスの有無だけでも3Dグラフィックの改善が大きいので、 スペックが足りない場合は、これだけをONにして遊ぶといいかと。
アンチエイリアスやフィルタ処理だけなら、それほど高いスペックは要求されません。


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