ディスクシステム資料



◆ソフトのパッケージの基本構成(パッケージの中身)


一般的なパッケージ販売ソフトの紹介。まずは外箱から。
外箱は硬めのビニールの透明パッケージ。
ただ完全な透明ではなく薄い すり硝子風。
全体に薄い斜めのラインが入っている。


新品は
丸いディスくんマークのシールで封がされている。
開封すると「VOID」の文字が浮かび上がる。

パッケージ裏の右下の四角いシールは
ゲームの型番とバーコード。


一般的なソフトの場合の中身。
上はオモテ、下は裏返したもの。

・外箱。
 硬めのビニールパッケージ。
 裏側には型番とバーコードが
 印字されたシールが貼られている。

・取扱説明書
 なお厚い「本」の状態の説明書は、
 任天堂は「解説本」と呼んでいました。

・プラスチックの透明な
 カードケース
 (ディスクカードの保護ケース)

・ピンク色の注意書きの紙



カードケースとその中身。
・カードケース

・インデックス

・カード保護ジャケット

・ディスクカード



ところで、実はディスクシステム本体と同時期に発売された 最初期の頃のソフトは箱と内容物に一部違いがあります。


ディスクシステム本体との同時発売ソフトの一つ、サッカー。1986年2月21日。

左側は標準的なパッケージ、右側は初期出荷分。
標準パッケージは1986年8月中旬〜9月頃から登場しています。
右側の初期出荷タイプはディスクシステム本体発売から半年程度だけ販売されていました。

それぞれ違いを見ていきます。


まずは外箱。
初期出荷分は箱裏のバーコードに型式表記がありません。後の再生産分には型式表記が追加されています。
このバーコード、1986年7月発売のバレーボールは発売当初からすでに型式が表記されていました。
4月発売の『謎の村雨城』にも型式表記がありますが、これが発売当初からなのかは解りませんでした。
どちらにしろ、パッケージのほうは中身よりも先に一般的タイプに移行したようです。


それぞれの同梱物です。
左:標準的なパッケージ内容      右:最初期のパッケージ

左は一般的なパッケージ内容のもの。右は初期のもの。
バーコード以外に確認できる違いは、黄色とピンクの紙


初期の頃に同梱されている黄色の紙はソフト書き換え申し込み書です。
ディスクシステム登場直後ということもあり、ディスクライターが設置されていないお店が多かったのでしょう。
ディスクライターが無い人のために、通販のようにして任天堂本社(支社)で直接書き換えを行ってくれたようです。

この申し込み書は出荷時期の差で数種類が存在しています。おそらく4種類。 (写真クリックで拡大)

もっとも、書き換え申込み書が存在したのはディスクシステム発売からわずか半年程度
ディスクライターが十分普及したと判断されたのか、
メトロイド(1986年8月6日発売)の初回出荷のものを最後に廃止されてしまったようです。



こちらは、一般的なパッケージに同梱されているピンク色の注意書き。(写真クリックで拡大)

なおこの一般的な注意書きが登場する直前、メトロイドに専用の注意書きが登場しました。
メトロイドの再出荷の際に登場したそれは、 「容量が大きいので読み込み時間が長いよ〜」というお知らせでした。
なお汎用の注意書きが登場してからは、メトロイドの注意書きも汎用のものに差し替えられたようです。



なお、右の初期パッケージには、3月頃からは書き換え申し込み書に加え、
さらにクリーニング申し込み書も同梱されるようになります。




さて、先ほどの同梱物比較写真では、説明書とインデックス表面は同じです。
実はまだ違いがあります。インデックスの裏面です。

左はディスクシステム前期〜中期の頃のもの。右は最初期の頃のもの。このほか後期型も存在。
インデックスの裏面はタイトルに関係なく、出荷時期、もしくはメーカーによって変化します。
つまり同じゲームタイトルでも、再出荷の際には裏面が異なる場合があります。


インデックスについてはこちらでまとめていますのでどうぞ。




なおディスクカードを保護する和紙のスリーブ(カードジャケット)も、初期は右のタイプ。

バレーボール(1986年7月)は右のジャケットであることを確認。
しかし翌月(8月)発売のメトロイドの初回出荷版では 注意書きの文字が多い左のタイプになっていました。
ということで、こちらも旧タイプは半年程度。



というわけで、一般的なパッケージソフトの同梱物でした。
メーカーやソフトによってはアンケートハガキやトレーディングカードなどの同梱物が入っていたり、
さらに独自のパッケージを採用しているものがあったりといろんなバリエーションが存在します。

一般的なもの以外は 「ディスクシステム 全ソフトアートカタログ」 で取り上げていますのでそちらをご覧ください。




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